ワークライフバランスが充実した介護士

“日本は高齢化社会、そして数年後には超高齢化社会を迎えます。そんな日本において介護職従事者は重要とされており、その中でも国家試験を合格した介護のプロである介護福祉士は需要が高い職業です。現在全国では100万人を優に超え、養成学校も増加しています。介護福祉士の資格試験は、学校を出ていなくても実務経験が4年以上であれば受験することができます。つまり、国を挙げて介護職員を増やす傾向になっているのです。

実際に働いている方の年齢や立場はそれぞれです。特徴として、比較的女性が多い職場と言えますが、最近では男性職員も多くなってきています。また、ほとんどの介護施設に夜勤勤務があります。施設に入居している利用者が多くいるためです。そのため、土日祝日も仕事をしなくてはなりません。また、日中のみ施設で過ごすというデイサービスの利用者もいるため、その場合ほとんどの施設で送迎も行っています。送迎の運転手も、専門の運転手ではなく介護福祉士が行うといった施設もあります。そのため、仕事の詳細や時間を見ると実に多様であり、ワークライフバランスを考えると、小さなお子さんがいる家庭の場合は家族の協力が不可欠になる職種といえるでしょう。しかし、土日祝日勤務があるということは、逆に平日の休みが多くなるということです。病院や銀行、人気の商業施設などに人ごみを避けて行くことができます。また、従業員のワークライフバランスを考えて、指定した日を休日にするようシフトを組んでもらったり、子供の長期休暇の時は早めに帰宅させてもらったりと、働きやすい環境を意識している職場も増えてきています。さらに、一般の事務職や営業職と比べると残業時間は少ない方だといわれています。家族や友人との時間、趣味の時間は確保しやすく、ワークライフバランスが充実している職種の一つといえるでしょう。